君臣佐使

生薬(漢方薬)の配合は、この君臣佐使(くんしんさし)と七情(しちじょう)という独特な組立理論のもとにおこなわれています。この序列はとても興味深く、統制のとれたチームになります。

君(主体となるもの)
臣(君の相乗効果となるもの)
佐(君・臣の補佐役)
使(君・臣・佐の調和役)

それぞれの相関性をみてみると、会社組織や政治なども連想させます。私も、薬膳処方ではこの理論で器やお膳の中でチームを組み立てます。たとえば血虚症の方には血を補う補血類を君に、次に補った血を流す化瘀・理気類を臣に、といった具合になります。使は調理法・味付けとなります。

先日はとある企業様で講習会を行わせていただきましたが、終盤、経営サイドの方々との雑談のなかで五行学と君臣佐使を取り入れた社内チームの作り方のお話をさせていただきました。皆さん興味深々で本題よりも質問攻めに、、そして、なぜか当てはまる人事にびっくりされていました。あらゆる場面で役立てる理論だとあらためて感じています。